私達S-Sence(エッセンス)は、双子姉妹の仲良し(?)デュオ。似ているようで全然似てない。だって二卵性双生児だもの。でも食べているものと睡眠時間がほとんど同じだから身長と体重はほぼ同じ。簡単な見分け方。妹の「のっち」はショートボブ。頭が「の」の字。姉の「たっち」は超ロング。「た」の字とは全く関係がない。たっちは自分が虚弱体質であると豪語するくせ、健康checkに行けば優良な結果。「たっちぃ〜、本当に虚弱か?」(by のっち)。のっちは長靴をカッコイイとNYC滞在中4足履き潰した。雨の日はもちろん、晴れの日も長靴。「不思議な子ね」(by たっち)。お互い理解に苦しむところは多々あるが、それを乗り越えて一緒に暮らし、一緒に音楽活動を続けている。
New Album 「Get Closer」
今回のアルバム「Get Closer」を聴いた感想を早速頂いた。その中でとっても気に入った言葉があったので早速ここで紹介。それは「シームレス(つなぎ目がない)」という言葉。
S-Senceのバックグランドは単一ではない。色んな要素が立体的絡んでいて、一言で表すなんて全くをもって無理。であるからにして、今回のアルバムは明らかにいろんな要素が入っている。「懐かしさ」と「初めての感覚」、「日本語」と「英語」、「たっち」と「のっち」、「R&B」「Hip Hop」「クラッシック」「アジアンポップス」といった音楽のバックグラウンド。こういった要素がシームレスにブレンドしている。二人が曲それぞれで表現したいものを、冒険心たっぷりに自分たちの持つ背景からいろんな要素を引っ張り出して形にしていったのだ。これがシームレスと言ってもらえると嬉しい。
二人はR&B歌手といわれているが、本当は「ジャンルS-Sence」にカテゴライズされると思っている。
今回のアルバムはS-Senceがほとんどの行程を手掛けているため、S-Senceと親しい友人も「今回のアルバムは今までの中で一番二人の像に近い」という。私達が自然体で曲作りに臨めたのがこのアルバムに表れたのだと思った。
曲の聴き所
テンカウント
クラッシックの有名なフレーズにHipHopビートの融合はS-Senceならではの錬金術を見せるテンカウント。ボクシングを辞めて第二の人生を歩み始めた友人に向けて作った歌。きっかけは友人の引退試合が行われたボクシングイベントFinal。
オフィス「Paradise」
年下の男性社員とオフィスラブを楽しむ女性を歌うオフィス「Paradise」はS-Senceが現代の恋愛事情をチェックしているからこその曲。ちょろちょろ登場してくる他の社員達も楽しく演出されている。
「Get Closer」はS-Senceのデビュー当時のWhat chu gonna do?に近い作りで、S-Senceが好きなスタイル。気持ち良いR&B。英語の歌詞。今回のアルバムのタイトルにもなっている。そう、「もっと近くにおいでよ」、ってことです。(トラックはJamsis←DJ Honma&DJ Tenhoの二人の男性からなるチーム)。アルバムのタイトルにもなっている。
「曇りのち晴れ」はS-Senceの新境地。UAE時代に「美しき日々コンサート」に参加し、日本各地のホールでオーケストラの演奏を観ていたことが生きている曲。鬱々とした日々にユラユラ揺さぶられる「自分」と憂鬱から抜け出す鍵を持っている「君」が描かれている。
「Give It All」はタイプライターと組んで作った曲。最近活躍が目覚ましいタイプライターとはRing4Hope(前前作のミニアルバム)からのタッグ。裏切らない強いトラック。友人である福原力也(スーパーバンタム級選手)が日本チャンピオンになった試合を観ての曲。パワー全開。
Sugar Low
愛が常に足りないと感じる、ある一種病的な女の子の心理を歌う曲。中盤から最後にかけてのコーラスも聴きごたえがある。
散歩道
青春時代の懐かしいエックス・ボーイフレンド。久しぶりに出会って、やっぱり好きだった人は再び出会っても………。散歩道はそんな歌。切ないメロディーがグッとくるはず。
Julie
親友(?)Julieは人の彼氏をこっそり頂いちゃう悪女。そんなJulieに仕返しできるのか?!リズムを作るピアノのフレーズに、ハンドクラップしたくなるビート。楽しくない訳がない!?
Soul Mate
大切な人とは、この世に産み落とされる前、まだ魂の頃から繋がっていた(=Soul Mate)。幻想的な背景に綴られるYou and Iの絆。
「nui nui oe」はRing4Hopeの中の曲I Doにハワイ語の歌詞(Ailaniさんの作詞)を載せた曲。曲調はレゲーなので、ジャワイアンな曲とでも言っておきますか。平和と調和を求める美しさがある。
Bounce
DJ HiyocoのコンピレーションアルバムBlack Juiceにも収録されている曲。運転の荒いバスに乗せられバウンスし、好きな曲聴いてはバウンスする。毎日どこかで絶対にバウンスしているはずだ!あの怪しい「ナマステ」はノッチの声。
「ともに歩んで」は友人の結婚式に合わせて完成させた曲。常に愛を持ち、二人で手をとって歩んでいこう、という気持ちを歌った曲。国際基督教大学のチャペルでの結婚式をイメージしている。実際、友人の結婚式もそこで行われた。もちろん、この曲の初披露はその結婚式の披露宴であった。
アジアの風は「アジアの風」というラジオ番組をニッポン放送でやっていたUAE時代にできた曲。UAE時代にライブでも歌っており、評判の良い曲。曲調がとってもアジアンなため、このアルバムの収録を迷ったが、多くの方から「入れて欲しい」との声が届き、入ることが決定した。バイオリンが大陸に吹く風を思わせ、鍵盤が渓谷を流れる川を思わせる。秘境に訪れるような美しい体験ができる一曲。
アルバムのジャケットのデザイン
今回、ジャケットのアートディレクターは和田君。通称「だだ」。もともとHip Hopのクラブイベントで遊んでいた仲間であった。S-Senceの新しいロゴ、そして、フォントを製作してくれた。
ジャケの中の写真は、Sayaka Yagiによる。
Ring4Hopeの頃からのタッグ。学生時代からの仲でありお互い性格をよく知る。アシスタントを経て、ただ今フリーのカメラマン。撮影場所はco-labのミーティングルーム。
ジャケの表紙はMari Suzukiによる。Ring4Hopeの表紙も手掛けた。彼女も学生の頃からの仲。もちろん二人を良く知るため、二人の特徴をよく掴んでいる。
S-Senceのプロフィール
1974年12月16日生まれの双子の姉妹
Tamaki(Touchy)とNozomi(Nocci)
2000年に「紅い石」(マキシシングル)でImperial Recordsからtwinkeeという名前でデビューした。
翌年に「弦と手」(マキシシングル)をリリース。
2002年にS-Senceに改名し、Dolphin Heartsに移籍。「Ring4Hope」(7曲入りミニアルバム)をリリースする。
2004年にUEAに移籍し、「約束/Good-Bye」をリリース。2005年に韓流スター達と「美しき日々コンサート」ツアーで日本全国を周り、その頃にミニアルバム「潸潸(さんさん)」をリリースする。
その後、aspasiaに移籍し、フルアルバムの製作に入る。
2006年9月8日に初のフルアルバム「Get Closer」がリリースされる。
「紅い石」「弦と手」は当時のチキチキしたR&Bサウンド。「紅い石」の裏面の「What chu gonna do?」は王道なR&Bサウンド。一発で浸透するフックがミソ。
「Ring4Hope」は当時S-Senceが好きだった心拍数上がる感じのバウンシーなアップテンポのサウンドを集めている。歌詞に英語が多く使われているのも特徴。インディーズで制約が少ない製作を楽しんだ一枚。
「潸潸」はそれまでクラブで活動していたS-Senceの転機。韓流時代の波に乗り、初のカバー曲に挑戦。韓国ドラマ「美しき日々」の主題歌であった「約束」に日本語の歌詞をつけた。ドラマを観て、ドラマを観ている人達が大切なシーンを思い出せるように作詞している。「潸潸」の中の4曲はこのドラマで使われている曲に日本語の歌詞をつけたものである。
S-Senceの特徴
幼少の頃と中学生の時にアメリカに滞在していたこともあり、二人の歌う歌詞には英語が躊躇なく使われる。
幼少の頃から親しんだ楽器(Touchyはピアノ、Nocciはバイオリン)を使ったライブも行う。
2006年9月8日にリリースされたアルバム「Get Closer」は初のセルフプロデュース。
作詞、作曲、編曲もほとんどS-Senceが手掛けた。
S-Senceの他の仕事
千代田区三番町にあるco-lab(クリエーター、アーティストの集まるシェアドオフィス)でファシリテーター。
幼稚園生、小学生に英語とダンスを教えている。
幼稚園の教員免許を取るために、ただ今勉強する学生でもある。
音楽、R&B、ヒップホップ、ケリー人形、幸せ話